先日は長野市は気温が高く雨で済んだが、松本南部~塩尻峠や東御~軽井沢などでは重い降雪となり、塩尻方面の国道19号は着雪倒木で通行止め。と、荒れた天候に。
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 荒れているというと(日本時間では)日曜日の夜からUCIロードレース『パリ~ニース』の1週間のステージレースが始まっているが、こちらも大荒れ。
 1週間のレースのうち前半は平坦ステージなのだけれども、いつもの平坦ステージならゴールのラスト3㎞手前位までは何事も無くゆっくり目に進むが(日本時間だと夜なので見てると眠くなる)、今回は雨上がりのセミウエット路面の所に強い横風でレースの動きがとても激しい。最初のステージ終了時ですでに総合優勝候補の複数名がトップから3分遅れ、5分遅れ、落車リタイアな状況に。スプリンター勢も前に残れてる選手と前についていけなかった選手で完全に明暗が分かれてる。
 
 その中でも強いのはチームでのスカイとユンボヴィズマか。特にスカイはベテラン勢が若手エースのエガン・ベルナルをレースの動きを教えながら引っ張り、ベルナル自身も前を走ってレースを動かし、きっちり先頭グループの方でゴールするという凄い走り。体系的にも平坦向き(パワー系)ではなくクライマー系で細めなのに。これで後半の上りステージになるとどうなるか楽しみ。
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 さて、さて、さて、自分の方もそんなロードレースの方に刺激されて(という理由を付けて)1時間位走れるのでまた姨捨駅の方へ。
前回ののコースで篠ノ井橋→千曲川CR→斉の森交差点から上り→姨捨駅→千曲川展望台のルート。


 4Lap目、姨捨駅南の交差点から千曲川展望台までの約900mの坂区間、4:49とまだまだ。
 また、BrytonのサイコンRider530だと走行データのマップの所にLapの区切りが出ないので、『〇Lap区間はどこからどこまで』というのが判らない…(グラフの方でマウスを合わせて見るしかない。下のグラフはその坂の区間、4Lap区間だけを拡大してる)

 ●走行データで見ると標高データ(左端の数値でグレーのライン)でも700m位からスタートして800mチョイまで上昇を約900mで上ってるので11%は上ってんだな。
 ●黄色のライン(パワー 右端の数値)は中間で一度凹んでるのは前回で書いた所のK字交差点のつづら折れってる所を曲がりながら走行してるのでそこはパワーが落ちてる。ターンした後は勾配がキツくなるのでパワーは再度上がり、逆にケイデンス(緑)は若干落ちる。スピード(青)はほとんど変わらず、心拍(オレンジ)は平坦から上りになったので一旦上がって後は安定。

 ってのが見てて分かるので結構サイコンデータも『ここの時はこうだった』と思い出せる。(900mの区間だけなのでパワー以外はほとんど数値が動いてないけど)
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  ただ、あまりパワー数値にはこだわらないようにはしてる。
レースで速いか遅いかも『平均パワーが高い』『瞬間パワーが高い』人が速いのではなく、『平均走行スピードが速い』人が速いので。

 『車体や装備品を含む機材、体重体調などの身体に変化、気象条件の変化がないとして今の状態のままで速く走れ』となったら、これしかありません。
 『より重いギアで、より長く、より速く回す。』これだけ。

 ・・・ですが、3つ同時にというのが難しい。(前の自分の走行よりも)パワーを上げたいならいつもより1段重いギヤにすればそれだけでパワー数値はおそらく上がります。しかしその時にケイデンスはどうなってます?いつもと同じケイデンスで回せてます?回せててもいつもより疲れて後半にへばってませんか?
 へばったとしてもいつもの所まで走りきれたのならそれは『本当の意味での練習』になっているはずです。3つ同時に出来ていればタイムは上がっているはず。疲れが蓄積して体が痛くなってたらマズいと思いますが…
 その人にあった乗り方、慣れた乗り方が有ると思いますが、パワーを上げることにとらわれ過ぎて重いギヤを踏んでいてケイデンスが上がらずふらふらしやすい、脚が攣りやすい、ダンシング(ではなくこの場合ギアが重すぎてシッティングで踏めないので立ちこぎに逃げる)しないと走れないって走り方より、シッティングで上体を安定させて軽めのギヤで一定ケイデンスで回すの方がトータルではタイムアップしてるかもしれませんよ。ウチらみたいな身体的に普通な一般人では特に(確実にパワー数値は落ちてくるかもしれませんが。)
  
 この3つを同時に上げることが出来ればタイムはまだまだ上がります。
 
 普段の練習走行も最低でもこのうちのどれか1つを意識して上げて走るようにしないと強化にならないのではと?
 
 『いつもならあの電柱までギヤを落とさずに行けるけど、今日はその次の電柱まで踏ん張る→無理ならギヤを落としてもいつもより2回転でもケイデンスを上げて回す→ケイデンスが速くなりすぎるなら1つ重いギヤで→最初に戻る』→『じゃあ、もう一本おかわりに(これは重症です)』
・・・って感じに。
 そうでないと『今日は風が強くてキツかった。体が動かなかった』等でいつもの所をいつもと同じように走ってるだけならトレーニング『強化』にはなりません。
と、自分は考えてます。

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 ジャンルは違うけどかつて偉大な御方がこう言っていた。
リポーター『あなたのようにレースで速く走るにはどうすればいいですか?』
『簡単だよ。コーナーで曲がる前は他の人より遅くブレーキをかけて、立ち上がりで他の人より早くアクセルを開けるだけさ』と。
by ケビン・シュワンツ (それが出来れば苦労はしねぇw)
 
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追記

 風が強くなって雨が飛んで来てると思ったら、雪になってら・・・ 

 
  


Posted by Billy Goat at 13:14Comments(0)練習ロード